秋庭里香同盟

本日はお題の通りのシュチュエーションで里香母視点のお話。先に言っておくと、昨日貼ったリンク先で見つけた「娘の彼氏のメアドをゲットした 」が元ネタ。 ひょんなことから里香の彼氏である戎崎裕一君のメアドを知ってしまった。ひょんなことというのはいわゆる不可抗力だ。娘がお風呂に入っている間、無造作に無警戒に食卓の上に携帯を置きっぱなしにしているのが悪い。ここで好奇心に勝てる母親などまずいない。ましてや娘はお年頃。ついこの間まで自分にしか懐いていなかったのに今では自分の知らぬところで何をしているかわかったものではない。彼氏の方も彼氏の方だ。悪い子ではないのだがまだ若く常識に欠ける。 目下のところ、母親である私は二人の関係を容認する形にはなっているが、大手を振って賛同している訳ではない。それなのにこの二人ときたら、まるで新婚気分でいちゃいちゃと。娘の性格上、そんなにくっついている訳ではないしフシダラな行為に至っているとは思えないのだが。 ……ここらで一度、反旗をひるがえしてもそれは正義だろう、と思うのは親ならば当然。この程度の悪戯は当然の権利である。 さて。どうしてくれよう……。 自分の携帯から接触を謀ってみる事にする。アドレスから娘にバレると娘が怖いので、サブアドを取得して偽装。計画通り。 まずは軽くジャブから。メル友募集を装って送信。 「おめぇどこの村のもんだべ？」 うん。完璧。さすがはあの娘の母である。さて返信が楽しみだ。 返事が、きた。 「どちら様ですか？」 良く知る青年は、意外に礼儀正しいようだ。面白みがない男だ。娘は何故こんな普通の男を好きになったんだろう。よし、ここは一つ真っ直ぐで攻めよう。 「ママですよ」 直球勝負。反応を考えるとゾクゾクする。いけないいけない。あまり期待し過ぎるな。彼は普通の人間だ。 「怪しいメアドでなにしてんだよ(笑)」 ん？ これは予想外。どうやら自分の母親からメールが来たと思ってるらしい。よし、さらに強いストレートで攻めてみよう。 「冗談です、実は里香の母です、メールでは初めまして。突然だが実は私は多額の借金をしています。額で言うと、そう、2千万ほどです。残念ながら力及ばず今にも破産といった状態です、実は娘をやくざに売り飛ばせばちょうど2千万ほどになります。ですががしかし、それは君にとって望ましいことではないでしょう？無論私にもです。そこで、君、いえ正確には君のご親族になるのでしょうが頼みがあります、2千万即金で貸してください。必ず返します！さすれば娘と君の将来を約束しましょう、ちなみに娘は借金の事を知らない。もしこの事を娘に話せば娘はどうするか分からない・・・それこそ自分を売ってしまうかも・・・すみませんがこの件は内密に頼みます。娘に好かれた君なら心配いらないと信じています。では、良い返事を期待している」 我ながらやりすぎていると思った。これはもう悪戯では済まないかもしれない。いやいやこんなあからさまに怪しいメール、二人が付き合ってることを妬んだ他の同級生の犯行だと思うだろう。そう推理してくれるはずだ。戎崎裕一の推理力を試すためと自分に言い聞かせながら送信。 「 　本当に里香のお母さんですか…？」 何故か最初の一行は改行されていた。相当焦っているらしい。そっちが１行で返して来るならこっちも一行だ。薄ら寒い怖さを込めた一行にしてやろう。 「ママと呼んでくれますか？」 うむ。完璧。しかし戎崎裕一。予想外の返事が多くて意外と面白い。 「いやあの…、とりあえず確認しておきたくて… 　秋庭里香のお母さん、ですよね？」 全く、この後に及んで話が進まない。だんだんイラついて来た。 「お母さんじゃありません、ママと呼びなさい。物分りの悪い男は好きじゃないわよ。そしてその疑り深い性格が気に入りません。男なら見事に釣られてみなさい！」 さすがに返事は返ってきそうにないかなと思いつつ送信。娘よ、ごめんなさい、母は貴方の彼氏で遊んでいます。 少し時間が経って、娘の彼氏からのメール。 「実は私は北朝鮮の工作員で娘さんを拉致する計画を進めてました。しかし2000万で売るというならそれで買い取りましょう！」 こいつ、ネタにノってきた！どうやらいつもの真面目クンは偽りの姿らしい。 「貴様、正気か」 「本国と話してみなければ確定ではありませんが、拉致から人身売買になるだけですから、むしろこちらとしては波風が立たずに安心です。このことは内密に」 私は、娘の彼氏と一体何をやっているのか。よし、ここで一つどんでん返しに挑んでみよう。 「娘にこのメール見せるわよ。それが嫌だったら娘と結婚しなさい！」 一人娘を取られたくない一途な親心から始めたこの悪戯からこの台詞。流れ、って本当に恐ろしい。 「実は娘さんのことは本気で愛しています。ですが北朝鮮を裏切るわけにはいきません」 ぬぁにぃ？娘を愛しているという台詞をこんなところで聞くとは。母としてはネタなのか本気なのか果てしなく気になるところ。しかしこの流れから本心とその覚悟を聞き出すのはなかなか難しい。どうしたものか。 「はい、ここで問題 私は以下のうち誰でしょう １君のママ ２君の彼女のママ ３ウルトラの母」 「４：ニート君」 やるな戎崎裕一！だけどこれで一つ分かったことは、彼はメールの相手を私だとは全く思っていないと言う事。これでやりやすくなった。 「家に来た時、覚えてなさい」 「昨日はお邪魔しました！」 昨日？昨日って、私の帰りが遅くなった日？普段通り夕方に帰ったんでしょうね？？ よぉし。別人と思っているなら今がチャンス。 「ぶっちゃけ、娘と、しました？」 ドキドキする。しかし別人と思ってるとしたら、この彼氏も相当ヒマ人のようだ。人の事は言えないが。 メールが、来た。 「娘さん、Ｍで攻められるのが好きなくせにスイッチ入ったら俺が「もう無理」って言ってもしがみついて離しませんよ。ところで本当はどちらさまですか…？」 ぬぁんですってぇぇぇ？！藪を突付いて大蛇を出してしまった！？ 「………本当に里香の母です……」 「ええ？じゃあ写メ送って来て下さいよ」 「正真証明、里香の母です。勝ち気で潔癖症な娘がＭで淫乱だとは知りませんでした。今後ともよろしく」（娘と写ってる写真添付） これだけ暴露すれば流石に説得力があるだろう。 「失礼しました 誰かにからかわれてると勘違いしてしまいまして 里香とは真剣な気持ちでお付き合いさせて頂いています」 戎崎裕一、真っ直ぐな奴。我侭で聞き分けの悪い娘には勿体無いくらいだ。随分と常識もついてきたらしい。こんなメールをしている自分が言えた立場じゃないが。 「で、里香は美味しかったですか？」 こうなりゃヤケだ。 「本当に申し訳ありません！里香のことを本気で愛しているのは本音です。許してください」 ああ、だんだん可哀相になってきた。ここらが潮時か。 「今度は堂々と夕飯食べにいらっしゃい」 「是非よろしくお願いします！」 追記：この話はフィクションであり、裕一がキソケさんっぽいのも、日記タイトルも最初「秋庭怜二が生きてたら」だったことも今では忘却の彼方です。 レス！ ＞虹さん 逆に、引く領域があるからこそ、俺らはまだまだノーマルだと自己弁護！「里香、これは変態なんじゃなくて普通のことなんだよ」みたいな。 ＞妹萌え 妹萌えだが実妹のＹ子じゃ抜けん。妹というだけで女として許容出来ると思うな！みたいな。 ＞安自矢意さん ＞てっぺい それはないでしょうｗ多分自分にとって、里香が最優先なのではなく、里香との幸せな生活が最優先なので、そこには里香も自分も健在じゃないと駄目なんです。それに、ひぐらしやりました？アレでもてっぺい殺しフラグはバッドエンド直行でしょ？ｗミスターＫがキレても詩音がキレてもレナがキレても……ってか鉄平死に過ぎｶﾜｲｿｽ。 ＞さっさとうｐれカスニート その手のレスのせいで、うｐの希望を潰された事がどんだけあると思ってんだｗｗｗｗ伊達に長年２ｃｈをＲＯＭってないぜｗｗｗｗ ＞あんなに簡単に服を脱ぐキャラは初めてだｗｗ 確かにｗｗ北風と太陽的展開ｗｗｗ ＞キソケさん ＞スカトロジー マジでどうでもいい知識ありがとうｗｗｗさすがｗｗｗ ＞関谷あさみ 廃人が君に教えたんでしょうがｗ純愛線路をｗ ＞文系オタを舐めるニャ～！ ならばもうちょい空気をげふんげふんｗｗｗ まぁ、本気で「空気嫁！」って言いたい奴は別にいますけどねorz ＞詳細きぼん。 アニメレビューどうぞｗ ＞同じ血 俺もオモタ。性質が違うけどｗ ＞mucchuさん ＞彼女が若いうちはまだ良いけど ちょｗｗｗｗいいのかよｗｗｗｗ俺は嫌だｗｗｗｗだって自分のクソを自分の好きな女が食うんだぜ？！ｗｗｗ ＞不思議で仕方がない ですよね。下手したら戦時中の映画観賞みたいなモンなのに。 ＞「パンツのシワの処理だけで、ＰＳ３のセルの内蔵プロセッサを一つ犠牲にしました」 そのやる気には賛同だけど、ＰＳ３はそういうことやってくれなさそうだし、箱の方がそういう方面強いと思うｗなんせあのアイマスが箱なんですよ？ｗ ＞資格試験の勉強 勉強してるあんたがすごいよｗｗｗマジがんばれｗｗｗ ＞由奈さん 凄いこと、アブノーマルなのはリンク先のほうですよｗ