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作:ハンザイシャさん「一日」

 あなたは、命令ジャンケンという恐ろしい遊びを知っているだろうか?
 内容は単純明快。普通のジャンケンをするだけだ。グーはチョキに勝ち、チョキはパーに勝ち、パーはグーに勝つ。簡単だ。だが、命令ジャンケンとはそのジャンケンをした後に、勝った側が負けた側に何か一つ命令を下せるのだ。つまり、二人王様ゲームといったところだろうか。
 勝った者の命令には絶対服従!意見も異論も唱えられない!拒否するなどもってのほかである!
 これをするのが、小学生や幼稚園児、またはちゃんとしっかりと物の考えができる大人ならいいだろう。まだマシだ。小学生が思いつく命令など、ランドセル持って、ぐらいだ。おまけに、その場でできること、という条件がつく。大人もまた然りだろう。しかし、しかしだ!それをするのが、なまじ経験者の、ものの考え方があまりちゃんとしていない、中学、高校生あたりであればどうだろう。
 結果は、当然バカみたいなことになるわけだ。

「裕一、ジャンケンしようよ!」
「はぁ?ジャンケンって、何でだよ」
「みゆきにいい事聞いたの。命令ジャンケンって知ってる?」
「ああ、小学生のころけっこうしてたけど……それやろうってか」
「うん!だからやろ?」
 里香は頷いて、にっこりと笑う。ちなみに、ここは僕の家だ。里香のお母さんが婦人会とか何とかで二日間いないってことで、明日は土曜日だし里香が僕の家に泊まることになった。
 それにしても命令ジャンケンなんて、小学生以来だな。ちなみに、僕は無敗王者として名を轟かせていたんだけど、そのことをみゆきは伝えなかったみたいだな。
「ほら、裕一手を出して」
「はいはい。じゃ、ジャンケン」
「ポン!」
 微笑みながら里香が手を出す。僕もそれと同時……に見せかけて、0.0何秒か遅れて出す。人っていうのは、大概「ポン」って言う言葉の『ポ』のところで、手の形を作るそうだ。だから、僕は相手よりほんの少し遅く、相手の手の形を見て手を出す。まあ、早い話が後出し。でも、まだ誰にも気付かれたことはないし。僕の無敗伝説は、こういうくだらない子供の浅知恵から作られていたのだ。もっとも、これができるようになるのに、反射神経を鍛える練習をけっこうしたんだけどな。
 結果。当然だけど、僕が勝った。里香がグー。僕がパー。
「…………」
「何命令しよっか」
 悔しがる里香を見てニヤニヤしながら、僕は考える。今までいろんな妄想してきたけどさ。スクール水着とか、メイドとか、巫女さんとか。巫女さんはもう見てるからいいとして、スク水はここにはないし、メイド服なんてもってのほかだ。う~ん
「ゆ、裕一。あんまり、その、ひどいのとかにしないでよ」
「……あ、そうだ!ちょっと待ってろよ」
「へ?う、うん」
 思いついた。というか、思い出した。前父親の部屋を漁っていたときだ。押入れの箱の中から、あるものが出てきたのだ。なぜ父親がそんなものを持っていたのかは、正直分からない。でも、好都合だ。
「えっと……あ、あったあった。これだ」
 でてきたものは、カチューシャだ。一般的には、カチューシャと呼ばれるものだ。しかし、それの頂点には、あるものが付いていた。所謂、ネコ耳。これを見つけたときはまだ高一だったから、使いどころなんてないだろうな~とか考えてたけど、まさかこんなとこで役に立つとは。
「尻尾もあるし、うん。これでいいや」
 ネコ耳と一緒に、黒い尻尾もあった。でも、それは僕は正直言って使い方が分からない。尻尾は尻尾なんだけど、何だか付け根のところに凸凹した物が付いており、その尻尾とコードでつながっているリモコンみたいなものも一緒に見つけた。電源を入れるスイッチと、強、中、弱と書いてあるつまみって言うか、まあそんなものもついてる。電源をいるとその凸凹の部分が震えだして、強にすればするほどその振動が強くなる。本当、なんに使うんだろうな。
「ほら、里香。これ付けろ。尻尾は――」
「まってよ。一回につき、命令は一つでしょ?」
「あ、そっか。それじゃ、ネコ耳カチューシャ。ほら、頭に付けろ」
「う、うん。分かった」
 里香が僕からそれを受け取り、頭につける。やっぱり尻尾がないとなー。まあ、それでも十分可愛いけどさ。
「裕一!もう一回!勝って、これ取るんだから」
「はいはい。それじゃ、ジャンケンポン」
 再び、命令ジャンケン。結果、当然僕の勝ち。里香がチョキ、僕がグー。
「じゃ、尻尾も」
「なんで!なんで負けるのよ!」
「里香がジャンケン弱いんじゃないのか?
「も、もう一回!」
「何回でも」
 尻尾がついた里香は、まあネコだった。すっげえ可愛かった。もっとも、尻尾はスカートの中に突っ込んだだけだけどさ。
 ジャンケンポン!里香、パー。僕、チョキ。
「ネコ言葉」
「……何、それ」
「ニャとか、フニャアとかを語尾につけりゃいいんだよ」
「ええ?えっと、お腹が空いたニャ、みたいな?」
「そんな感じ。ああ、可愛いな」
「……っ、も、もう一回!」
「ジャンケンポン」
 里香、グー。僕、パー。
「その姿、写真に撮らせろ」
「そ、それだけは……」
「却下。ほら、撮るぞ」
「はう~」
 言いつつも、なんかポーズとかをとってる。結構乗り気なんじゃねえのとか思ってたら、それは別にポーズをとってるわけじゃなく、恥ずかしいから耳とかを隠そうとして、頭の上に手を置いたりしてるだけだった。それが余計恥ずかしいことになってるって気付いてないみたいだけど。まあ、あえて言わない。
「里香、も一回ジャンケンしようぜ」
「え。う、うん。分かった……ニャ~」
「はい、ジャンケンポン」
 僕の勝ち。もういい加減バカらしくなってきたのか、里香は溜息をつきながら顔を俯かせる。
「じゃあ、メイド言葉。ああ、ネコ語も忘れんなよ」
「……分かりましたニャ」
 自棄になってるのか、やる気のない声を出す。ああ、それにしても、恥ずかしがって俯く里香ってのも絵になるな。今のうちにとりまくっとこ。部屋に響くシャッター音。それが恥ずかしいのか。里香はしゃがんでカメラから隠れようとする。無駄だというのに。カメラを動かして再びシャッターを押す。すると、里香がだんだんと震えだした。あ、ちょっと怒ってるのかな?ま、やるって言ったのは向こうだし。僕が文句言われる筋合いはないだろう。
「裕一……様。ちょっと調子に乗りすぎではないですかニャ?」
「ジャンケンするって言ったのはそっちじゃん。負けるのが悪い」
「……それは、その……あ、そうだ!用事思い出した。みゆきのところ行かなきゃ!」
「行ってもいいけど、そのままで行けよ。てか、みゆき、東京だし」
「う……裕一~」
 涙目、上目遣い。自分の部屋。ネコ耳メイド言葉少女。すぐ後ろはベッド。かなり可愛い美少女。それにネコ耳、尻尾、ネコ言葉、メイド言葉。可愛い。すっげえ可愛い。尻尾なんかフリフリ揺れてて、マジで可愛い。
 これでおかしくならない男がいるって言うなら、僕に会いに来い。絶対無理だから。死ぬから。それぐらい可愛いから。僕の脳内会議では、全員一致で『押し倒す』案が議決された。てわけで。
「里香、ジャンケンポン」
「へ?ふえ?」
「ほら、ジャンケンポン」
 当然、里香が負け。
「よし、じゃあベッドに座れよ。それで撮るから」
「……なんで、裕一ってこんなに強いの?」
「メイド言葉、ネコ言葉」
「……なんで、裕一様はこんなにジャンケンが御強いんですかニャ?」
「さあ?気合?」
「……」
 気合で勝てるなら、たぶん里香は連勝してるだろうな。頬を膨らませながら、里香がベッドに座る。
「こ、これでよろしいですかニャ?」
「ん、OK。じゃ、撮るぞ」
 里香はカメラから顔を背けて目を瞑る。これは好都合だ。カメラを床に置くと、僕は里香の肩を掴む。驚いて目を見開く里香の唇にキスをして、そのままベッドのほうに押し倒す。
「ん!」
「里香」
 唇を離した後、僕は里香の耳元で囁く。すると、里香の体がビクビクと、あるいはゾクゾクと震えた。そのまま、僕は里香の耳を甘噛みする。
「な、ふわあ!や、裕一、くすぐったいよ」
「メイド言葉」
「はう……裕一様、くすぐったいですニャ」
「あっそう」
 さらに甘噛みすると、里香は嬌声を上げる。
「ひゃう!あ、ひゃ!」
「里香,ニャーって言ってみ。ニャ~って」
「ふえ?あ、ニャ、ニャ~」
「そうそう」
 再び耳を甘噛みする。
「ふあ、ニャ!あ、アニャ!フニャ、ひゃ、ひにゃ!」
 体をゾクゾクと震わせながら、里香は嬌声を上げ続ける。それが、僕を興奮させていった。耳から口を離すと、それを首に持っていく。
「ひあ!裕一様、もう……ふあ!くすぐったい!」
「もう、何だよ」
「ひあ!ニャ!も、う……くすぐったいの、やです」
「そっか。じゃ、こことかがいいのか?」
 言いながら、里香の制服の上から胸を掴む。
「ふあ!や!違、う!」
「とか言って、里香、胸弱いじゃん」
「や!は、ひゃ!」
 リボンを取って、里香の制服を脱がす。ブラジャーを外すと、綺麗な、決して強調性があるとは言えない胸が現れた。それを直に揉むと、ものすごく気持ちがいい。
「ニャア!裕一、様……らめです!や、胸、だめえぇ!」
 強く揉むと、里香の双丘がビンビンに勃ってきた。
「ほら、こんなに悦んでんのに、嫌な訳ないだろ?」
「や!ちがっ!ウニャ!や、あ、ニャアァ!」
 大声で叫んだ後、里香の腰が浮き、さっきよりも震えだした。
「……もしかして、イッたのか?マジで?」
「はう……あ、うあ」
「早すぎだろ。まだ、下触ってねえし」
「う、うああ……ヒック、うぐ、うあ」
 僕がちょっと驚いていると、里香が涙を流しながら泣き出した。しまった、ちょっと虐めすぎたか。まったく、こんなことやってるときって、里香気が弱いんだよな。ちょっと虐めただけですぐ泣くしさ。
「あー、ごめん里香。虐めすぎた」
 抱きしめながら、里香の耳元で言う。それを聞いて、あるいは抱きしめられて安心したのか、里香の泣き声が少し小さくなった。顔を少し見合わせた後、僕は里香の唇に、舌を絡ませながらキスをした。
「ん、ちゅ、は、ふあ」
「里香。ネコ耳、可愛いな」
「ウニャ、あ、ふあ」
 もう一回キスをしながら、里香を再びベッドに寝かせる。心臓の部分に手を当てると、里香が少しびくと震えたが、心臓は正常のようだ。ちょっと早いけど。
「ん、はっ、ふあ、ちゅく」
 一分ほどキスをした後、唇を離す。
「ぷは。ゆ、いち」
「……メイド言葉は?」
「あ、えと……その」
 ちょっと困った顔をしながら、里香は顔を真っ赤にする。ほんとに今更だけど。
「里香、続き、するぞ」
「……はい」
 落ち着いた里香を抱きしめながら、僕は静かに微笑んだ。

「里香、ここすっげえグチャグチャだぞ」
「うあ、ひにゃ!う、あ」
「ほら。指三本も咥えてるしさ。指なのに絡み付いて離さないし」
「ひあ、や、です!はずかし……あ、ひゃあん!」
 里香の中に指を突っ込むと、いったばかりだからだろうか。熱くて、指に絡み付いて離さない。おまけに三本も入っちゃうし。里香に言葉攻めをしていると、ふと、里香の腰辺りに転げている尻尾が目に入った。片手で里香の秘所を弄りながら、もう片方の手でそれを取る。リモコンのスイッチを入れる。弱にしているため弱く震える。それで、僕はあることに気づき、動かしていた手を止めた。
「あ……ゆ、裕一……様?」
「なあ、里香。猫って、尻尾どこに付いてる?」
「へ?そ、そりゃあ、人間で言うお尻だと思う……いますけど」
「だよな……」
 人から聞いたことがある。世には、バイブレーターという玩具がある。ブルブル震えるあれ。ラブホとかにも置いてあるらしいあれ。それが、なぜラブホテルという場所に置いてあるか。理由は簡単。こういうことに使うからだ。つまりこの尻尾も、それの一種なんだろう。尻尾。お尻についているもの。つまり、これは前ではなく、お尻に入れるものなんだろう。うん。……なんで父親は、こんなものを持っているんだろうか?
「里香、後ろ向け」
「ふえ?」
「うつ伏せになって」
「は、はい」
 不思議そうな顔をしながら、里香はうつ伏せになる。僕はその震えているものを、里香のお尻にあてる。途端に、里香の体がびくっと震える。
「ゆ、裕一様?何を……っあ!」
「ちょっと痛いかもしれないけど、我慢しろよ」
「あ、い・・・・・・たいよ。ふあ!や、めてくらさい・・・・・・うあ!」
「おお、結構すんなり入るな」
 今までお尻っていうのはしたことがなかったから、里香は初めての快感に震えているのだろう。結構楽に根元まで入った。
「うあ!あ、やぁ……痛いよぉ。ぬ、いてぇ」
「いやだ。あ、そうだ。四つん這いになってみろよ、里香。本物の猫みたいになるから」
 ボクが言っても、里香は一切反応せず、涙を流しながらブルブルと震えている。気持ち良すぎて反応できないらしい。しょうがない、ボクが四つん這いにさせてやろう。
「里香、ちょっと動かすからな」
「あ……ゆ、いちぃ」
「メイド言葉、ちゃんとつかえっつの。よっと」
「うあ」
 里香の腰を上に持ち上げると、里香は枕の上に手を置いてお尻を突き上げる感じになった。どうせこんな体勢になったのだから、後ろから挿入しようか。にしても、ほんとに可愛いな。マジで猫みたいだ。尻尾はフリフリ揺れてるし、ネコ耳もぴくぴくしている。
「ゆういひ……様。お願いひます……スイッチ、きってぇ。揺れるのやなのぉ!抉られて、うあぁあ!」
「んだよ。強くして欲しいならそう言えってば」
「ひ、ひが……っ!あ、やあぁあ!強くなってるよぉ!」
 つまみを中にすると、里香の震えがさらに強くなった。尻尾の揺れも早くなる。僕のアソコも、何だか爆発寸前だった。正直、もう我慢の限界。今すぐでも挿入れたい。てゆうか、挿入れよう。
 膝で立って自分の一物を取り出し、里香の秘所にあてがう。
「ひあ!やぁ、裕一様……このまま…は、やです」
「自分だけってのはずりぃだろ。つうかさ、猫語、忘れてるって!」
 最後の部分を強調しながら、里香の中に一気に挿入れる。
「ひにゃあぁあ!や、だめぇ!膣内で、こすれてるのぉ!裕一様のと尻尾がぁ!ゴリゴリ擦れてぇ!や、気持ち良いよぉ!」
「……っ、いつもより絡み付いてくる。やっぱ、後ろからだからか?」
 腰を振りながら、里香の奥を何度も突いてやると、一回突くごとに里香の体がビクビクと震える。締め付けもさらにきつくなってきて、いつもより早くイッてしまいそうだった。
「里香……気持ち良いぞ」
「あ、あ、やあん!は、ふあぁ!だめぇ!イク、イッちゃうぅ!あ、やあぁぁああぁあぁ!」
 達してしまったらしく、里香の体が震えて止まらない。腰を振るのをやめて、里香に話しかける。
「ご主人様より先にイクなんてだめなメイドだな。お仕置きでもしようか」
「あ……?何を……」
 リモコンのつまみを中から強にする。
「うあぁあ!や、だめぇ!今、イッたばっかで……ひあ!や、らめれす、らめ……あ、ふあん!」
「里香、気持ち良いだろ?俺のとバイブでイカされてさ。本当淫乱だよな、里香って」
 まあ、いわゆる言葉責めってヤツだ。戎崎コレクションなんてあんまり読まないうちに捨てちゃったし、オリジナルにだって、メイドいじめのシチュエーションなんてないし。思いつくのは、言葉責めか寸止めかしかなかった。てわけで、言葉責め。
「なあ、里香。オレ以外にもイカされたくないか?オレだけじゃ結構溜まっちゃうだろ。だからさ、学校の奴らとか呼んでさ、一緒にしてもらおうぜ」
「……え?」
「別に家じゃなくてもいいしさ。学校の校舎裏とか、体育館倉庫とか、下手したら教室とかでさ。いろんなやつの精子ぶっかけられてさ。膣内にまで出されて。誰の子供かもわかんない子供を妊娠しちゃったりしてさ。狂って壊れて飽きられるまで遊ばれるんだよ」
「あ……や、ぁ」
「どうだ?そういうの。オレは見てるだけでもいいしさ。その方がいいんじゃねえの?おまえ、淫乱なんだしさ」
「や、だよぉ。そなの、やぁ……」
 里香の瞳から再び涙が溢れる。ちょっと虐めすぎかと思ったが、まあ、日頃の恨みも兼ねて、もうちょっと虐めようか。
「それとも女子のほうが良いのか?そんな趣味あんのかよ、おまえ。じゃあ、みゆきとか吉崎とか。男でも女でも、おまえだったら飛びつくだろ」
「……ぁ。いゃぁ」
「それとも、里香のいやらしい声録音して、校内で流そうか。里香の本性知ったら、皆驚くと思うけど」
「あ、や、やぁあああぁ!」
 再び達しながら、里香は絶頂の余韻でビクビクと震える。
「何だよ。想像してイッたのか?本当淫乱だな、おまえ」
 さらに言葉責めを続けようかと思い口を開こうとしたところで、里香が僕に向かって何か言ってくる。
「そなの……やだぁ。裕一以外なんて、絶対に、やぁ。そんな事、されるくらいなら……死んだほうが、ましだよぉ」
 それを聞いて、顔が赤くなってしまった。恥ずかしいって言うか、嬉しいって言うか。いろんなものが混ざり合った感じで。まあ、もともとそんなことするつもりないけどさ。てゆうか、誰が里香の裸を野郎共の目に晒させるかぁ!ふっざけんな!自分で言っといてなんだけど。
「ごめん、嘘だよ。髪の毛一本だって他の奴に汚させるもんか」
「え?」
「おまえの全ては俺のものだから。忘れないように教えてやるよ」
 赤くなったのを誤魔化すために、里香の腰を少し上げさせる。
「ほら、動くぞ」
「あ、やあ!ゆ、いちぃ!今、だめ!イッたばっかりでぇ!」
「気持ち良いんだろ?お前、後ろからされるの好きだもんな。てかさ、命令ジャンケン、完全に無視だよな、もう」
 本当、メイド言葉とか猫語かどこにいったんだか。まあ、普段の里香が一番好きだから、これはこれで良いんだけどさ。いや、でも……せっかくネコ耳とか尻尾つけてんだから、せめて猫語は使って欲しいなぁ。今更だけど。
「うあ、や、ああ!あ、気持ち……いい!ふあ、やあん!も、らめぇ!おかひく、なっちゃうよぉ!」
「……っ、もう、狂ってんだろ。十分」
「あ、だめぇ!また、イッひゃうぅうぅぅ!裕一より、先にぃ!やだよぉ!」
「里香、オレも、もうイクからさ。一緒に……イこう」
「う……ん!はっ、あ、やぁ!はげしっ……も、だめぇ!いっちゃう、いっちゃうぅう!ゆういちぃ、一緒にぃ!」
「っ出すぞ、里香。膣内に、出す」
「あ、きてぇ!裕一の、いっぱいぃぃい!わたひの、膣内にぃいぃ!あ、はっ、やぁあぁぁああ!」
「っうあ、出る!」
 ビュル、ビュルル、ドクン、ドクン。
 里香の膣内に、僕のものが吐き出される。我慢してた分だけ、かなりいっぱい。
「あぁあああぁあぁぁ!イク、イクぅ!」
 里香も達したようで、結合部から、里香のものと僕のものが混ざり合ったものが出てくる。ドロドロしたそれはシーツにシミを作ってしまった。てゆうか、シミはかなりできちゃってんだけどさ。汗とか、色々で。
「……っ、やっべ、出しすぎた」
「あ、はぁ、はぁ。ゆいひの、膣内にいっぱい、出てるのぉ」
 リモコンのスイッチをオフにして、里香のお尻から尻尾を抜くと、里香は少しだけ震えて、再び呼吸を整える。僕のものも抜かなければと思ったところで、何だか物足りない気がしてきた。それと同時に、不公平って感じもした。里香は三、四回はイッただろう。でも僕は一回しかイってない。なんか、不公平だ。……もう一回ぐらい、いいだろう。
「里香、わりい。オレさ、まだ出し足りないんだよ」
「へ?……あ、ひゃん!ゆ、裕一」
 つながったまま、僕は里香の体を仰向けにさせる。所謂、正常位。里香の顔を直視すると、眩しいほど輝いていた。てゆうか、乱れてるし、服は微妙に半裸状態(下は全部脱いでるけど)であるため、余計に色っぽいっていうか、いやらしいっていうか。
「あ。裕、一?」
「動くぞ、里香」
「え?あ、ちょっとまっ!……っは、だめぇ。裕一、気持ち、いいよぉ」
「そっか。良かった。じゃ、もっと強くしてやるよ」
「あ、ひあ!だめ、だめぇ!激しいの、やらぁ!ふあ、あ、やあ!」
 僕の背中に手を回して、里香は僕に抱きついてくる。爪も立ててきてさすがに痛かったけど、まあ、我慢できた。そのまま、里香の膣内をグチャグチャにかき回す。
「はっ、やあ!ふあ、ゆういちぃ!ん、ちゅ、くちゅ、ぷはぁ。あ、はぁ!やぁ、やらぁ!ひぐうぅ!」
「っはあ、気持ちいいか、里香」
「いい、いいよぉ!っは、もっと、もっとかき回して。グチャグチャに、わらひの膣内、かきまわひてぇ!」
「っ、了解」
 言われたとおりもっと激しく腰を振って、里香の膣内をさらにグチャグチャにしてやる。
「うぁ……裕一の、奥、あたってぇ……気持ち、いいよぉ」
「里香……そろそろ、出すぞ」
「ふあ、きてぇ!裕一、膣内に、いっぱいぃ!」
「っ出る!」
 ドクッ、ドクッ。
 さすがにさっきよりは少ないけど、それでも結構な量が里香の膣内に出される。里香も一緒にいったらしく、絶頂の余韻に震えながら、僕に必死にしがみついていた。
「っは、やぁ……裕一の、膣内に、いっぱい」
「里香」
 ちょっとだけキスをして、里香の中から僕のものを抜き、里香と向き合う形で横になる。里香の頭と腰に手を回し自分の胸に押し付ける。服が濡れてしまいちょっと気持ち悪いけど、我慢しよう。
「ゆういちぃ」
「はぁ。さすがに、疲れた」
「裕一が、二回もするからでしょ?」
「ほぉ、ご主人様に対して、そんな口調でいいのかな?里香お嬢様は」
「あっ、そうだった。ご、ごめんなさい、裕一様」
 里香の耳元に口を持っていって、一言。
「許すと思うか?」
 里香は、恐る恐る首を振る。
「分かってんじゃねえか。じゃあ、第3ラウンドとかいっとく?」
「もういや!裕一のバカ!」
「あ、今のむかつく。やっぱ5ラウンドぐらいまでやっとくか」
 いいながら、僕は里香に四つん這いの形で覆いかぶさる。それを見て、里香の目が見開かれ、首に冷や汗が垂れる。
「ゆ、裕一、本気じゃないよね」
「さぁ?どうだか」
「裕一様。そろそろお夕飯いたしましょう。私が腕によりをかけて御料理させていただきますので……」
「夕飯より、里香の方が食いたいかなぁ」
「……ゆ、許してニャン。とか……」
「……許すかぁ!」
「きゃあああぁぁあぁ!」
 里香の悲鳴が家中に木霊して、僕らは笑いながら抱き合った。さて、ほんとに5ラウンドまでやってしまおうか。それとも、里香が腕によりをかけて作る料理というのを食べるか。頭の中で少し考えた挙句、もう少し抱き合った後で里香の手料理を食おうという結論にたっした。そっちのほうが、少なくとも疲れは取れそうだったから。
 里香を抱きしめながら横になって、明日どこに行こうか考えながら目を閉じると、すぐに眠ってしまった。

後日談
「あの後は大変だったな」
「裕一のお母さん、まさかあんなに早く帰ってくるとはね」
「な。正直ビクッた」
 友達と夕食会とか言って朝早く出て行った母親が、僕が起きたとたんに帰ってきたのだ。予想じゃ十時過ぎまで帰ってこないはずだったのにさ。ものの見事に外れた。四時間も前に帰ってきやがった。慌ててシーツを掛け布団で隠して、服を着て、ネコ耳と尻尾は僕の部屋の押入れにしまって。本当、大慌てだった。
「それより、早く行かないと映画始まっちゃうよ。ほら」
 里香がベンチから立ち上がり、僕の手を握って立たせる。その手を握り返して、僕たちは並んで歩く。
「あ、そうそう、裕一」
「ん?なんだよ」
「今日のお昼ご飯、裕一のおごりだよね」
「はぁ?なんでそうなるんだよ。普通お前も払うだろ」
「なんでよ。裕一がレストランで食べようって言ったんじゃない!それとも、こんなか弱い女の子に払わせるつもり!?」
「いや、か弱い女の子かんけえねえとおも――」
「今度はいい訳?本当、裕一って男らしくないね!もういい。帰る!」
「あ、待て、待てって!払う、払うから!」
「じゃあ、本も買ってね」
「……いや、それは」
「電車、次いつだっけ~」
「……払わせていただきます」
「そうこなくちゃ!じゃ、よろしくね!」
 いいながら、里香は僕の前を歩く。溜息をついて立ち止まり、僕は空を見上げる。
 空は綺麗に晴れ渡っていて、雲なんてひとつもなかった。澄み切った蒼が、そこにはあった。
「裕一!早く!」
 ああ、里香の呼ぶ声がする。ったく、他に何をさせられるというんだろう。
 再び溜息をつきながら、僕は視線を彼女に戻す。彼女は笑いながら手を振っていた。絶対に、僕にしか見せない笑みを見せながら。それを見て、僕も笑いながら駆け寄った。
「あのね――」
 さて、どんなに理不尽で、勝手で、我侭な命令が出されるのか。
 僕は覚悟しながら、言葉の続きを待っていた。

end

COMMENTS

里香がっ、里香が!

GJ!
里香と裕一で純愛鬼畜ってのも良いものですねぇ……全体の文章力も確実に向上していますよ。
>そのことをみゆきは伝えなかったみたいだな。
 もしかしてみゆき、何かしら裕一と里香の間に起きるのを期待していたとか?w
さて、本編の評価ですが原作に比べて全体的にコミカルなノリで、裕一君が圭一君みたいになってるのが読んでて面白かったですw だいぶ鬼畜だけどw 良い趣味してるよ裕一!
里香は……今回は裕一に流されていくような役どころで、とんでもない言葉責めもされていますが、そこでもちゃんと里香らしさを発揮していてグッドです。里香の言動に心を動かされる裕一も、読者としてて見てて安心出来ました。
エロシーンでの乱れっぷりもいいですね。
特に、今回は体位や舌っ足らずな台詞の描写もしっかりしているので好感が持てます。
>……なんで父親は、こんなものを持っているんだろうか?
とか、小さい所で読者に想像させる工夫もあってナイスです。
ちなみに、後日談は凄くクリアな感じで本編のアブノーマル感を中和していると思うのですが、
俺は最初に映画館という単語を見て、
『まさか裕一、こんどは里香にアナルバイブ突っ込んだまま公衆の面前に連れ出しつつ何かするプレイか!? そうだな暗い映画館の中で何かするのは定番だしな!』
とか思ってしまいましたorz
それでは、これからも頑張って、エロエロな二人を書いてあげて下さい。

過去例を見ない神SSでした。
マジ泣きしました(何故

ちょwwレベル高けえよw
この前のSSを書いた人だとは思えない程、レベルアップしています。
猫耳里香に萌えまくり!!!
三キソケさんも書いていますが、コミカルな部分も良いと思います。
個人的には、
>僕の脳内会議では、全員一致で『押し倒す』案が議決された。
という部分で不覚にも笑ってしまいましたね。
 体位の基本的な描写は出来ていると思いますが、今後は、よりエロイ表現に精進して頂きたいとおもいます。GJでした。

いやー、ハードでしたね。里香の壊れっぷりは、すごかったすね~。こんどは、ベリーハード級を、おねがいします。\(^o^)/

No title

つまり、こういうことですね。

普通の祐一>>>>鬼畜祐一>>>>(越えられない壁)>>>>親父

いや、本当親父何してたんだ!!(笑)まあ気にせず、良い読みでした。こんな祐一を見れてかなり良い物だと思います。やはり男の力の源は愛とエロスですね。(笑)個人的にちょと微妙に思うことは祐一が最初
プュアー過ぎるだろ、爺さんの本の中にバイブレーターのことぐらい書いてるよ。

お疲れ様でした。

No title

すみません。>が逆でした(笑)。

普通の祐一<<<<鬼畜祐一<<<<(越えられない壁)<<<<親父

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