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でもいつかは裸になり甘い体温に触れて

姫初めって響きがまずエロい(挨拶) 箱入り少女の初夜、とも見えるしそもそも「姫」とか「初」とかエロい感じだ。それにヒメが「秘め」とも見える。エロい。 そんなわけでまだ僕の正月は明けてない(空けてない)ですが、みなさんは里香との姫初めはどうでしたか? とりあえず、更新したり載せたいネタは溜まって行ってるんですが、何一つ消化出来そうもありません。ほんとは出来るのかも知れませんが、若干先延ばし気味です。 ところで半月に関係ありそうで関係の無い病院ネタなんですが、白い巨塔ってドラマありましたよね?覚えてる方います?黒い巨根じゃないですよ? で、毎回最初「○○先生のソウカイシンです」ってあったと思うんですが。覚えてる方……○○の部分とソウカイシンの漢字を教えて下さい。多分「総回診」だと思ってますけど自信無いんでw ところで単行本の表紙より、いろいろと表情やシュチュエーションや里香の心情が伝わってくる里香絵のほうが好きなんですが。やはり妄想力を掻き立てられるかどうか、です。 そこでですね。単行本4巻表紙をより悶えながら見る方法があります。それは単行本1~4巻を並べ、1巻から順に見ていくんです。そうすると、3巻で里香のなんらかのスイッチが入るのが分かりますか?そしたら4巻で一緒に添い寝してる妄想をしやすいかと思います。って真面目な顔して何言ってんだ俺。 添い寝はですね。里香の顎の下に頭を埋めて里香の胸元の温かさと里香の腕に包まれながら抱き締めてもらうも良し。逆に、後ろに回って腕枕をするも良し。腕枕だと、里香が右手で腕を掴んでいるように妄想しましょう。背中に身体を密着させて、空いている自分の左手で包み込んで温めるのも忘れてはなりません。添い寝に重要なのはお互いの温度です。鼓動です。息使いです。それこそが安らぎです。ライフが3点も回復するってもんです。 レス! >PONさん そうだ!その手があった!てか、枕元には常に里香がいます。エロ本もあります。脳内アイコラは大得意です。多用すると里香に怒られちゃいますけどMなんでそれはそれで…w >トモさん あけま(略) そっちにも新年の挨拶にいこうかと思ったんですが……仕事中は携帯で書き込みしてるんですが、トモさんのページ、何故か携帯だと書き込めないみたいなんです。ちきしょう。 ちなみに身体が第一なのは、あれですね?里香に捧げて里香のものだから大事にしなきゃって事ですよね? も ち ろ ん で す よ

おもちゃの時計の針を戻しても 何も変わらない

本物の時計の針を戻しても何も変わりませんが(挨拶) あけましておめでとうございます。 年賀状はおろか年賀メールも出さない男なんで、ここを見ている全ての人に向けての言葉です。 というか、仕事で徹夜でした。今日も明日も明後日もです。年は明けても僕の夜明けは来ません。無事休みが来たら改めて言わせてもらう予定です。 天白さんのブログで、里香の壁紙が公開されました。正月用です。1年中でも構いませんがwまだ落としていないPCユーザーは速攻で保存して壁紙にしましょう。少なくとも正月の間は、それを以って、当サイトの同盟員の印とします。 さて、当サイト、秋庭里香同盟の正月画像ですが、未だ完成の道は見えません。きっと僕の年がまだ明けてないからだと思います。くそ。 作った時にでもまた書くつもりですが、シュチュエーションはこうです。 元ネタは荒れてなかった頃の橋本スレ。
次の巻の内容 「裕一と里香は二人で伊勢神宮に行くが、裕一の目は巫女に釘付けだ 怒った里香は帰ってしまう。その後、里香は・・・・・・」 130 コスプレショップでも行くのかな? 131 羞恥心を振り切って改造露出巫女装束を着るも裕一に「わかってない」と一蹴され撃沈 134 >>131 なんだかんだで裕一をその気にさせるために必死な里香に萌えた
コスプレショップではなく、男心が判らない里香は夏目の所に相談。そしたら何故か里香にぴったりのサイズの改造露出巫女装束(既に巫女服じゃないやん)をごそごそと持って来て「コレ着てやれ」と。 そんな画像になりつつあります。 「大変だ!PONさん!里香の巫女はリボン付きだ!」 を思い出したので、思い出したように取って付けたように(言葉通り、思い出して、取って、着けたんですが)フリフリレースのリボンを着けてます。 橋本スレ。8スレ目までは物凄く面白かったんだけど、5巻が出て、「里香が死んで裕一が悲しんでお涙頂戴じゃないと納得いかない」って鬱好きさんが暴れ出してからはたくさんの面白い人が離れていってしまったので、ネタは主に保存しておいた過去スレから発掘する事にしてます。 レス! >刹那さん えっとサークル「メカニカルペンシル」の「メカペンイラストブック」です。 虎にはまだ在庫があるようです。検索したら引っかかりました。 http://www.toranoana.jp/mailorder/ の左側の検索に「メカペン」もしくは「メカニカル」とか打って検索して見て下さい。 里香はたった1ページ、しかもラフ。 それでも良いと思われるならば、どうぞ売り上げに貢献して下さい☆

作:9-821さん 「里香がもしウェディングドレスなんて代物を装備したら……」

「ようクソガキ」 夏目が部屋に入ってきたのは、式が始まる十分前だった。
「…っかし、お前にタキシードは恐ろしく似合ってねえな、戎崎よ?」
「ほっといてくださいよ…主役は俺じゃなくて里香なんですから」
 そりゃそうだ、と夏目は笑った。
 あんなに綺麗な里香がウェディングドレスなんてものを装備したら恐らく、兵器に近い魅力を出すだろう。
夏目は、よれよれの背広に、曲がったネクタイと、いかにも背広を着慣れない独身男性といういでたちだ。
「それより、もうちょっとましな格好できなかったんですか?」
「なに、お前にはこれで充分だ。里香には申し訳ないがな。そういえば、おい花婿、花嫁の姿、見てきたのか?」
「いいえ、まだ。披露宴で逢えるからいいかなって」
「馬鹿野郎、いいか、花嫁の衣装は花婿へのものでもあるんだぞ。花嫁の控え室に行って来い。」
夏目に背中を押され、控え室から追い出された僕は廊下で親戚の人達に挨拶しながら、花嫁の控え室の扉をノックする。
「はい」
と中から声がする。里香だ。
「オレだけど、入っていい?」
「あ、裕一、いいよ」
前を見ないように、俯いて扉を開ける。そして顔をあげる。
そこには女神が座っていた。白いウェディングドレスは緩やかなカーブを描き、床まで届いている。薄いベールが顔を
覆っているが、里香の美しさを隠すには至らない。いや、逆に乙女の恥じらいと言うか、奥ゆかしさをかもしだしており、
里香の美しさを引き立てている。手には黄色い花をモチーフにしたブーケを持っているのが、愛らしい。
里香の姿に感動して固まってしまった僕に里香が、
「なに?」
と問いかけてくる。
「・・・綺麗だ。」
と何の捻りも無い言葉が自然と口からこぼれ出ていた。
里香のベール越しの顔がすこし桜色めいたように見えたが、
「なによ、恥ずかしいじゃない、バカ。」
と早速言い返される。でもいい。本当に里香は綺麗だ。
それまで同じ部屋に居ることに全く気づいてなかったが、お義母さんが里香をたしなめ、僕に言う。
「これ、里香。旦那さんに向かって。あら、裕一さん、そろそろ式の時間じゃないんですか?」
「へ、あ、そ、そうですね。じゃあ、里香、また後で」
「うん」
里香の返事を聞いて、僕は控え室を出た。

当然、式が始まって10分後に発作が

あれだな?里香のあまりの魅力に男性陣の股間が発作を起こすんだろ?


「里香!」

それは突然のことだった。彼女がその表情をゆがめるのと、体の力が抜けるのと
長椅子に座ったまま、ほかにすることもなかった。
「大丈夫ですよ、こんな幸せなときに」と、お母さんが
僕は里香を失いたくなかった。僕たちはまだ、やっと花見に行っただけで、まだ海だって
「大丈夫、私は大丈夫だから」
だが、里香の様子は明らかにおかしい。
里香を抱きしめていた僕だったが、夏目が横から割って入った。
「どけ。邪魔だ。」そういうと里香の脈拍をとり、瞳孔反射を確かめ、
「救急車を呼んでくれ。」
と式場のスタッフに言った。
「里香!里香!」
「大丈夫、私なら大丈夫」
そう呟く里香の声がだんだん小さくなっていく。
披露宴の会場内は騒然となった。
やがて大広間の扉から救急隊員がキャスターを押しながら入ってくる。
ゆっくりと里香を乗せ、会場からでていこうとする。
「戎崎、お前も来い。」
夏目がいった。
「お前の女房だろう。だったらついてこい」
「はい」
僕は駆け出し、里香の手を握りながら走った。
「大丈夫、大丈夫」
里香がうわごとのように繰り返している。
「わかってる。わかってるよ。」
僕はそういうしか言えなかった。

 里香が搬送されてからすでに、何時間たっただろう。手術中の灯りはまだ消える気配を見せない。
「……里香」
「大丈夫ですよ、裕一さん…あの子は簡単には負けませんよ」
 そういうお義母さんの肩は、小刻みに震えていた。そうだ、僕が里香を信じてやらなきゃいけないんだ。
里香は大丈夫って言っていた。なら、それを信じてやろう…。
 プツン、と音を立ててランプが消えた。心底くたびれた顔の夏目が出てくる。
「あの…夏目先生、里香は…?」

「ん?ああ、別に大した発作じゃねえよ。命に別状はない」
「…ならなんでこんな時間かかったんですか?」
 大したことないなら、鎮静剤の投与で事足りるはずだ。なのに、なんでこんなに…?
「発作は大したことない、が…別に大したことがあるってわかっちまってな…」
 まさか心臓以外にも病が発見されたのでは、と僕は不安になった。
「里香な…妊娠してんぞ?もうすぐ二ヶ月ってとこだな」
 …はい?
「今回のは胎児がいる状態に慣れてなかったから起きた発作だ。精々大切にするんだな」
 …里香が、妊娠?確かに初めての時は付けなかったけど、マジかよ…。
「…裕一さん?」
 ああ、お義母さんがスッゴい笑顔で僕を見てる…なんか後ろに黒いオーラが見えるのは気のせいだと、思いたい…。

作:6-238さん 「一日メイド里香」

※このSSを楽しんでもらう為に、SSが出来上がるまでにどんな流れがあったのか知っておいて下さい。


205 名前: イラストに騙された名無しさん 投稿日: 2005/04/28(木) 02:56:18 ID:YNvNboOp
僕にとって女は里香だけだ里香以外は~ってところが印象に残ってる。なんでだろ
206 名前: イラストに騙された名無しさん [sage] 投稿日: 2005/04/28(木) 08:59:01 ID:jxq26Lcc
裕一は口ではいつもそうは言うが
3巻で穴があったら入りたい状態だった事を忘れてはならない
207 名前: イラストに騙された名無しさん [sage] 投稿日: 2005/04/28(木) 10:30:16 ID:ghGNPTv7
うまいっ!!
208 名前: イラストに騙された名無しさん [sage] 投稿日: 2005/04/28(木) 15:07:05 ID:2x0tVtkL
裕一は□ではいつもそう言うが
3巻では穴があったら入れt(ry
209 名前: イラストに騙された名無しさん [sage 口があったら入れt(ry] 投稿日: 2005/04/28(木) 17:54:36 ID:jxq26Lcc

里香「口がどうかしたの?」

210 名前: イラストに騙された名無しさん [sage] 投稿日: 2005/04/28(木) 18:02:38 ID:qLLwcG34
口でやって欲しいと

211 名前: イラストに騙された名無しさん [sage そうは言っても最後には折れるのが里香] 投稿日: 2005/04/28(木) 18:41:59 ID:jxq26Lcc
「口でするって何?」

説明する




212 名前: イラストに騙された名無しさん [sage] 投稿日: 2005/04/28(木) 18:59:52 ID:uFFnKEqJ
そういう時は優しく愛撫からはじめて上げましょう
213 名前: イラストに騙された名無しさん [sage>>211ちょっと想像しただけでニヤニヤが止まらず] 投稿日: 2005/04/28(木) 19:19:51 ID:6xMXY/d2
お前らそんな妄想はやめろっ、俺の里香を汚すんじゃない!!

228 名前: イラストに騙された名無しさん [sage] 投稿日: 2005/04/29(金) 12:27:27 ID:OAuDXOeo
>>226
ちょっと違うぞ
『命をかけてきみをものにする』 R
>>227
マニアめ
じゃあ俺は、
裕一との賭けに負けた里香が裕一の一日メイドとして
屈辱的で内心嬉しい里香の一日を描いた話をキボン




「入るぞ」
そう言って里香の病室のドアノブに手をやった瞬間、僕は嫌な予感がした。
ドアが少し開いている。念のためドアの上を見てみると、案の定ミカンが置いてあった。
何か良い事がありそうな気がする。そう思いながら僕は病室の前でミカンを食べた。
仕掛けが実らなかったことを里香に知らしめてやるためだ。
病室に入ったときに里香のくやしそうな顔を見ながら言ってやるのだ。
『残念だったな、こんな単純な手に何度も引っかかる俺じゃない』と。

全部食べ終わってから、勢い良く病室に入った。
「残ね――」

ゴスッ

どうやら、ドアを閉めた瞬間第二のトラップが発動したようだった。
床に転がるデコポンを見つめ、ミカンを回避してしまったことを後悔した。

「ねえ、裕一」ひとしきり笑った後で里香が言った。
「あれしよう。かくれんぼを物でやるやつ」
「え? 隠し物ゲームのことか?」
全く予想してなかった言葉に僕は驚いた。
「いいけど、どうしたんだよ突然
「前に裕一に聞いてから、ずっとやってみたかったの」
里香は照れたように笑った。
隠し物ゲームは、自分の大切な物を隠して相手に見つけさせるゲームだ。
見つかるとそれは見つけた奴の物になるから、結構盛り上がるんだと里香に話したことがある。
その時の状況は今思い出しても恥ずかしいけれど。
「私のはもう隠してあるから、裕一がオニだよ。制限時間はお昼まで」
「うーん」
隠し物を見つけて里香の大切なものを手に入れてやるのもいいが、もう一泡吹かせてやりたい。後頭部の痛みが僕を熱くさせた。
「里香、一つ賭けをしよう」
「賭け?」
「このままじゃ引き下がれないからな。
 俺が里香の隠した物を12時までに見つけられなかったら、今日一日何でも言う事を聞いてやる。
 奴隷にでもなんでもするといい。でも、もし見つけたら――」
ゴクリと唾を飲む。
「里香には、今日一日何でも俺の言うことを聞いてもらう」
言い終わってから、しまった、と思った。
僕は普段から里香の奴隷のようなものじゃないか。
これは賭けとして成り立っていない――
「いいよ」
「へ?」
間抜けな声が出た。
「奇麗に仕掛けに引っかかってくれたから、ごほうびにその賭け、乗ってあげる」

成る程、余裕というやつか。いいだろう、見てろよ里香。思い知らせてやる。
真剣勝負のゴングが鳴ったのだった。

駄目だ、見つからない。
屋上も、僕の病室も、医局さえもこっそり忍び込んで探したのに、一向に見つからない。
見つかる気配すらない。里香の病室も探そうとしたら怒られた。
すでに11時30分を過ぎている。
里香は、隠し物には見たらわかるように目印を付けてあると言っていた。
そうは言っても、隠された物の大きさも形もわからないのだから、探すのにはかなりの注意力がいる。
大きな箱に入っているのかもしれないし、トイレの蛇口に突っ込んであるのかもしれない。
里香ならやりかねない。そんな可能性まで考えだしたら、絶望的になった。
賭けなんてするんじゃなかった。
里香のことだから、今までより何倍もひどい肉体労働を強いるに違いない。
何しろ、僕は賭けに負けたのだ。文句は言えない。
僕は探し回るのを諦めて、すこし横になろうと自分の病室に戻った。
「はあ……」
病室のドアをいい加減に開け閉めすると、思いのほか勢いがついてしまうものだ。
扉は大きな音を立てて閉まった。

ゴツン
「え?」
落ちてきたのは、『当』と大きな赤い字で書かれている包装紙に包まれた長方形の箱だった。
「ああ、それ? 今朝君のいない間に女の子が来て、絶妙なバランスで仕掛けていったよ。凄いよね。今にも落ちそうなのに、軽く閉めたくらいじゃ落ちてこないんだ」
うろたえている僕を尻目に、同室の大学生が素っ気無く言った。
「見つけちゃったの? 裕一バカだから絶対気付かないと思ったのに」
何とでも言えばいい。僕は賭けに勝ったのだ。
「さあて、約束は守ってもらおうかな」
里香も約束を反故にするような横暴はしないだろう。
「……仕方ないか。で、何をすればいいのよ」
「今日一日、俺の身の回りの世話をしてもらおう」
「そんなことでいいの?」
当然、そんなに甘くは無い。
「ただし――これを着てだ!」


里香に余計な知識が無くてよかった。
あらぬ嗜好から作り出されたメイド服を「かわいい」と言ってすんなり着てくれた。
思えば里香は普段パジャマしか着ることが無いのだ。
何だか騙しているようで後ろ暗いが、本人は喜んでいるわけだし、問題は無いと思う。
「まずはやっぱり掃除からかな」
「裕一の部屋を掃除すればいいのね。わかった。それくらいならできるよ」
違う、違うんだ里香。
「里香、悪いけど、そこは『わかりましたご主人様』なんだ……け、ど」
「……何それ」
視線が冷たい。
「ごめん、やっぱりいい」
残念だけど妥協することにした。あまり調子に乗らないほうがいい気がする。
「バカ」
里香は溜息をついた。
「……じゃあ掃除始めるわよ。…………ご主人様」
「え? り、里香、今」
「もう言わないから」
心の底から嬉しかった。


「おじゃまします」
里香は律儀に挨拶をしてから病室に入った。大学生は絶句している。当然だ。
戎崎コレクションは全焼却したので、やましいものは何も残っていない。
唯一やましかったメイド服も今は里香が着ている。
里香は床磨きから初め、以外に順調に掃除を続けた。
体調はかなり良いらしく、動きにも熱が入っている。
「裕一、あんたこれ洗ってもらってんの?」
そのうちに、どこから引っ張り出したのか、
里香は溜まっている洗濯物の中からシャツを取り出してみせた。
「あー、最近母さんあまり来なくて」
何度も着たものもあるので、かなりクサイはずだ。
「これは洗濯しないとね」
「そこまでしてくれるのか?」さすがにあまり無理はさせたくない。
「裕一だって、本当はして欲しいんでしょ」
「それは、まあ」
「じゃあ洗濯場いこ」
里香は楽しそうに笑った。

こんな調子で、里香は不思議なほど積極的に働いてくれた。
どういうわけか、嫌々メイドをしているはずの里香の表情は生き生きしているし、
思い起こせば朝からどちらかというと優しい笑顔ばかり向けてくれている。
毎日こうならいいのに、という考えと、なぜ今日は特別なのかという不安が交錯して複雑だった。
今僕は自分のベッドの上で里香のマッサージを受けている。
同室の人たちは僕たちに当てられて部屋を出て行った。後でなんて言われるだろう。
「どう、裕一。気持ち良い?」
「天国だよ」
正直に答えると、里香は「バカ」と言いながらも、丁寧に揉んでくれる。
しかし、メイド服姿の里香は反則的にかわいい。
男として、男の部分がもうどうしようもなくなってきた。
里香が処理してくれるならそのまま昇天してしまいそうだ。
例えば、口とかで。
「口がどうかしたの?」
冷や汗が出た。声に出ていたらしい。里香はこういう事には全く免疫がない。
それは戎崎コレクションと代償に学んだ。返答次第では天国から地獄だ。
「い、いや、それは」
そこで考えた。里香は言ってみれば男の性について何も知らない。
当然、愛し合う男と女の行為についても。
それならば、ここで僕が教えるべきじゃないだろうか。
それは無謀な考えだった。
「あ、あの、男にしかないアレがあるじゃないか、その」
里香は戸惑ったが、僕が何を言わんとしているのかを察すると、
頬が紅く染めながら頷いて言葉の続きを待った。
ここからは更に慎重さが要求される。
「それを、女が、その、く、口でく、くわ……え、えと」
気が付いた時には里香の顔は真っ赤だった。

バチン

「近寄らないでよ! ヘンタイ!!」
里香が去って行く。同時に、このメイドごっこも終わりを告げたのだった。

里香の部屋で平謝りに徹してようやく許してもらった時には、もう消灯時間直前だった。
部屋を出て行く僕を里香が呼び止めて、何か四角いものを僕に投げた。
「これ、忘れてるわよ」
投げてよこされたのは、あの『当』と書かれた箱だった。
「そういえば、これって中身は何だったんだ?」
賭けにこだわり過ぎたせいですっかり忘れていた。
「もう自分のものなんだから開けて確かめればいいでしょ」
「じゃあ遠慮なく」
言われた通り包装紙を破ろうとする僕を里香が止める。
「ちょ、ちょっと! もう消灯時間なんだから自分の部屋でやりなさいよ」
ああ、今日は朝から里香は優しかったというのに、夜にはすっかり怒らせてしまった。
今回のことはやっぱり僕が悪いんだろう。
沈んだ気持ちで病室に帰った。

病室で、さっきの包みを開けてみる。長方形の紙箱の中心だけ、中身が見えるようになっている。
『Happy Valentine』の文字がそこにはあった。
中身は大きな丸いチョコレートだった。
「そういえば今日は」
その瞬間、部屋の電気が消えた。

どうしよう。里香に会いに行きたい。会ってお礼が言いたい。
叫びたい。あの里香にチョコを貰ったんだぞ、里香にだ。
でも声も出せない。もう今日は眠れないのだろう。チョコを食べても食べなくても。
そうだチョコはどうしよう。今すぐ食べようか、それとも飾っておこうか。
部屋に飾っておいたら里香はどんな顔をするだろうか。見て見たい。
決めた、食べないで飾っておこう。

夜中に、考え直して二つ割って半分食べ,もう半分は箱に戻して飾っておいた。
これが一番だと思った。
 
                                            終