秋庭里香同盟

その前に虹さんの掲示板とアンジャイさんのメールへの返信。 さて前回の続き。 文化祭の準備でごったがえす学校 「えっ？」 「……もう来たの？あの人達に見つかると面倒なのに。裕一！こっち！」 「えっ、お、おい？」 「いいから静かにして。見つかるでしょ」 「…………」 「…………」 「行ったかな？」 「里香？今の奴等って？」 「うん。嫉妬心から裕一に逆恨みして嫌がらせしてた女の子達」 「あの、で、それが一体……」 「そんなみっともない真似してもあたしが喜ぶわけ無いでしょ？って言ったら逆に怒っちゃって」 「そりゃそうだ。ストレート過ぎなんだよ」 「むぅ。それで、何か企んでそうだったからこっそり追いかけてたら、裕一がいた」 「それで慌てて俺を捕まえて物陰に引っ張ったのか」 「うん。……あたしって裕一の事になると失敗ばかりだね」 「何の事だよ」 「裕一に気付かれる前に、『片付ける』つもりだったんだけど」 「あ、ごめん……かな？ありがとうというべきなのか……？」 「いいの、あたしが原因なんだし」 「それで、なんだ……」 「何？」 「そろそろ、放してくれるとありがたいんだが」 「……この間の不意打ちの仕返し」 「でも、腕が、その、胸に当たって」 「こんな狭い所で興奮したら怒るからね？」 「ご、ごめんなさい」 遊園地にて 「人が多いね」 「そうか？普通だと思うけど」 「何から乗るの？」 「里香は何が良いんだ？」 「今日は裕一のやり方に付き合うつもり。裕一が決めて」 「だったら、観覧車がいいな」 「ふうん？狭い所で二人っきりになりたいんだ？」 「違……俺はただ……」 「いいよ。乗ろう」 「おう」 ――――――――― 「どうだった？」 「高い所に上って降りて来るだけなのに楽しかったね。裕一はどうだった？」 「ん。楽しかったよ」 「よし！だったら良い」 「待ち時間、結構長かったけど、気にならなかったか？」 「ううん。待つのもいいもんだよ。裕一と一緒だし」 「え？」 「ん。なんでもない。次行こうっ。何が良い？」 文化祭～昼～ 「なに？里香。休憩だったんじゃないの？」 「まだ休憩中だよ。みゆきのところのたこ焼き、もらいに来たの」 「（ううっ。喫茶店の行列からの視線がめちゃくちゃ痛ぇ。なんだってんだ）」 「なんか変な組み合わせだね。里香とたこ焼きって」 「そうかな？いいから、二つ頂戴。お金はみゆきの奢りね」 「あたしの奢りになるんだったらタダでいい。はい、お待ちどうさま」 「ありがと。……と。裕一、これどうやって食べるの？」 「ええっ？」 「だってハシがついてないよ？もしかして手掴みで食べるの？」 「いやいやいやいや。手掴みっておま。楊枝が付いてるだろ。それで食うんだよ」 「あ、なるほど」 「熱いから、気を付けて食えよ」 「うん。ほふほふ」 「………ど、どうだ？」 「うん。なかなか美味しい」 「じゃ、俺も食うか」 「おあずけ！」 「え？」 「あたしが食べさせてあげる」 「餌付けかよ。って、ええっ？！それはちょっ」 「うるさい。黙って口開けて」 「だって」 「…………」 「……わかりました」 「よし！熱いから気を付けてね」 「どう？」 「（嬉しいけど、周囲の視線が気になって味なんかわかんねぇよ）」 「…………不味いの？」 「いや！美味しい！最高だよ！」 「うん、素直素直♪」 「(なにこれ。新手のイジメか？？)」 「お二人さん、取り込み中のとこ悪いんだけど」 「お、おう？！なんだ」 「店の前でそういう真似はやめてよね。……客が、ドン引き」 文化祭後夜祭 「さ、手を取って。今日の裕一は王子様なんだから」 「おう」 「形の決まってないダンスなんだから緊張しないで。うん、上手。」 「そうか？里香に合わすだけで精一杯で、すげえ適当なんだけど」 「いいの。自然体でずっと一緒にいてくれたら」 「え？一緒にって」 「なんでもない。女の子の秘密。それよりほら、足元じゃなくてこっち見て」 「リズムが上手く合わないんだよ。他の奴と違ったりしないのか？」 「やっぱり裕一って、鈍感だよね。それとも計算なの？」 「何のことだよ」 「……天然。やっぱり裕一って変な人だよね」 「お前が言うのかよ。それを言うなら里香の方が……」 「あたしは至って世界標準でしょ」 「そ、そうだよな。ごめん」 「胸見て謝るな。それより……なんでこうやって裕一とファイヤーストームで踊ってるか分かる？」 「えっと。元気付けるためとか？」 「……裕一って落ちこんでたの？」 「違うけど。ええっと。じゃあ、分からん」 「本当に？」 「もしかしたら……って思う事ならあるけど」 「ん？なに？教えて」 「『男の子の秘密』だ。それに、ただの願望だしな」 「願望？」 「ああ」 「そっか。うん、それで充分。ねえ、ちょっと動かないで」 「え？なんで？」 「いいから。目閉じて、ちょっと屈んで」 「お。おい」 「いいから言う通りにして！」 「はいはい」（うあ。すげえ周りに注目されてる気が） 「そのまま動かないで、何があっても黙ってて」 「（…………ん？……口に何か柔らかい感触が）」 「ん、いいよ。目開けて」 「え？里香、今なにを」 「黙っててって言ったでしょ。ん、そのまま踊って、聞いて。あのね。裕一があたしに一方的に言い寄ってるって思ってる子達がいてね。それで……」 「そっか、その子達に見せつけるために、したことなんだよな。それで今みたいな事……」 「………違うよ。そんなの本当は関係無くて、誰に見せるためとかそんなのただの言い訳で。そうじゃなくてあたしは……」 「里香？」 「……女の子の秘密。鈍感な裕一への宿題だからちゃんと考えてきて。ちゃんとだよ？」 「ん。ああ。ちゃんと、な」 レス！ ＞由奈さん しかし直視の魔眼を持っているのはどう考えても里香の方です。 ＞虹さん ＞白くてネバネバ 食った事あるのかｗｗｗ若気の至りが必要ですｗｗｗｗ ＞振り込め詐欺ｋｔｋｒ 里香の死ぬ死ぬ詐欺に騙された人達が、半月ファンの人数です。 同盟はさしずめ、被害者の会といった所。え？「大事なものを盗んでいかれましたの会」だろって？サーセンｗｗｗｗその通りですｗｗｗｗ ＞安自矢意さん いまさらに、貴方の名前がジャイアンをもじった物だと気付きました。今まで気付きませんでしたｗ ＞納豆食ってる里香想像して萌えたｗ 世間知らずのくせに庶民派なのが廃人の里香の印象です。 ＞里香をマクドナルドに連れていったら何を頼むんだろうかｗ 「これどうやって食べるの？ナイフとフォークがないじゃない」 とか祥子様のボケをかました挙句 「見ろ！ソースが手についたではないか」 などと雄山ばりのキレっぷりを見せてくれるに違いない。 ＞「ねぇ裕一、メガマックって何？」 「それはだな。８０円ハンバーガー三つ頼んだ方が特だってのを教えてくれる詐欺バーガーだよ」 ＞裕一よ、なぜ月姫を知っている？ｗｗ エロゲの主人公仲間です。 ＞里香「私の美技に酔いなさい！」 「全身の毛穴をぶち開けろ」とか言ってるの誰でしたっけ？テニプリはネタ臭満載です。 ＞スナクジラさん 修行有るのみです。お互いにｗもっとも僕の場合は筋トレじゃなくて道具に頼ってるだけなのであまり他人に言えたクチじゃないですがｗ ＞こんな日常も小説であってほしかった 原作がこんな話に見えてるのは廃人だけですか？ｗ ＞きっとみんなも期待してるはずｗ 順調に行けば書中見舞い絵にしようかなと思いますた。その時は正月みたいに郵送にしようかな。 ＞キソケさん ＞触手が長いｗ なんでも里香ネタに出来るものならしてしまうのが廃人ですからｗ ＞中性的な描かれ方で萌えますなｗ だって、里香って萌えゲーモノの「男が描いた女の子」じゃなくて、リアルに「女の子」だから、これで正しいんだと思ってますｗそのあたりが「萌えキャラ」として名高い方々と一線を画す部分では無いかなと分析。定型記号ツンデレの方々とイメージが重ならないのもその辺かな。 ＞まーせなりーとかそるじゃーとかないとって何w 貴方が良く知るアレですよ。 知ってるか？里香は三つに分けられる。 目的のためには土下座も何のその、鬼畜な里香。 闘病物語であっさり退院して復学。空気の読めない里香。 王道パターンは外さない、お姫様な里香。 まったく里香ってやつは―――――